機能性表示食品の加工食品(その他)のうち、機能性関与成分を含む原材料が農林水産物の生鮮品、1次加工品、酢、植物油とされている届出の件数について、成分ごとに集計しました。届出件数上位20位までは表のとおりです。

機能性関与成分届出件数
GABA85
酢酸74
メチル化カテキン、茶カテキン72
大麦β-グルカン54
大豆ベータコングリシニン26
α-リノレン酸23
DHA・EPA22
大豆イソフラボン21
葛の花由来イソフラボン13
クエン酸11
イヌリン9
コーヒー由来クロロゲン酸類8
小麦/小麦ブラン由来アラビノキシラン8
リコピン7
桑の葉由来イミノシュガー7
β-クリプトキサンチン6
ボタンボウフウ由来クロロゲン酸6
リコピン、GABA6
ルテイン6
大豆ベータコングリシン6
ショウガ由来ポリフェノール6
カカオポリフェノール、カカオリグニン6
消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」の「機能性関与成分を含む原材料名」から推定して集計(2015/4/1~2023/2/22)

〈GABA〉

GABAのみを機能性関与成分とする85件のうち、原材料別では、トマトまたはトマトジュースが計19件と最も多く、次いで主にジュース用の多種類の野菜・果物が18件、しいたけ12件、米9件、にんにく7件、ケール5件等となっています。これとは別に、GABAと他の機能性関与成分を組み合わせた食品もあり、GABAとリコピン6件(原材料:トマト)、GABAとγ-オリザノール2件(原材料:玄米)、GABAとトマト由来食物繊維4件(原材料:多種類の野菜・果物)、GABAと大豆イソフラボン1件(原材料:多種類の野菜・果物)がありました。

〈酢酸〉

酢酸の原材料は、米黒酢(単独)が43件と多く、リンゴ酢(単独)14件と続いています。他に、さとうきび、紫黒米、玄米、黒大豆玄米酢などがみられました。

〈メチル化カテキンまたは茶カテキン〉

メチル化カテキンまたは茶カテキンの原材料は緑茶です。玉露、抹茶もこれに含めました。べにふうき、サンルージュといった品種名が原材料名に書かれているケースもありました。

〈DHA・EPA〉

DHA・EPAを含む原材料は、サバが9件と最も多く、次いで真穴子6件でした。他にも、カタクチイワシ、サンマ、数の子、マグロ、イクラがありました。

〈α-リノレン酸〉

α-リノレン酸の原材料は、あまに油(単独)が14件、あまに油と他の植物油の組み合わせが5件、えごま油(単独)が3件でした。他にもチアシード油(単独)のほか、他の植物油との組み合わせで、なたね油、ごま油、こめ油、大豆油がみられました。こめ油はγ-オリザノールを機能性関与成分とした届出もありました。

〈クロロゲン酸〉

由来は異なりますが、クロロゲン酸は計19件に上りました。内訳は、コーヒー由来が8件、ボタンボウフウ由来が6件、ごぼうが5件でした。

〈食物繊維〉

表にはありませんが、機能性関与成分とされた各種食物繊維の原材料に注目すると、サイリウム種皮と大麦若葉が各5件のほか、トマト、オクラ、寒天、小麦ふすま、クマイザサ等がみられました。

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